2016年11月27日

会派視察-鶴岡市

山形県鶴岡市               2016年11月17日9:00〜 報告者:佐久間 誠
11月14日から17日まで宮城、山形、福島の3県5市を視察してきました。
かなりハードなスケジュールでしたが、順不同をご容赦頂き、まとめた順にご報告致します。 

11月17日、姉妹都市としてゆかりのある藤島町が合併した山形県鶴岡市を視察させていただきました。新「鶴岡市」は、平成17年10月1日に、鶴岡市・羽黒町・櫛引町・朝日村・温海町と藤島町が合併したことにより面積で東北第一位(1311.53㎢)、人口は山形市に次ぐ県内二位の13万人の庄内地域の南部に位置する中核都市です。歴史文化資産である出羽三山を有し、豊かな自然環境や歴史的・文化的な資源を生かした地域づくりや、北西部では庄内平野がひろがる日本有数の米どころとして特A米を受賞している「はえぬき」「つや姫」の生産地として知られ、庄内柿や、だだちゃ豆などの特産品が有名です。平成24年3月には日本海東北自動車道の温海-鶴岡間が開通するなど、交通の要衝としてさらなる発展を目指した取り組みが進められていました。
市役所の目の前では、合併特例債を主な財源として活用した「新・文化会館」(1,168席・総工費78億9千万円)が平成29年8月末完成を目指して建設中であり、外観は自然景観との調和を図り、複数の屋根と壁が柔らかく重なった特殊な形状をしており、完成後にまた訪れてみたい素晴らしいものでした。
IMG_1962.JPG鶴岡市 文化会館.JPG

視察項目
1・鶴岡いきいきまちづくり事業
平成21年、旧市町村単位で設置されていた制度を整理・統合し、新たな地域支援制度として創設。
1)募集する事業 @地域の自然や歴史的な資源を整備・保全・活用する事業。A景観形成、緑化等の環境づくりを推進する事業。B地域の伝統文化、芸術及び技術の継承や振興に資する事業。C地域資源を活用した学習、体験交流活動事業。➄地域コミュニティ再生のための事業。E地域の人材を発掘し、これを育成するための研修事業――としている。
2)補助の対象団体 地域活性化につながる公益的なまちづくり活動を行う「鶴岡市民5人以上で組織された団体」「PTA等の地域の団体や民間非営利団体(NPO)」等、まちづくりに取り組む意欲のある団体。
3)補助金 補助対象経費の合計額の3分の2以内の額で、20万円を限度とする。※H25〜規模拡大事業として年間1件、上限50万円交付を新設。
4)審査委員、審査方法 まちづくりに見識の高い委員4名と市職員1名。(2年任期)@波及性A独自性B具体性C継続性で評価。
事業予算を前期300万円、後期200万円を次行採択の目安として審査。
5)補助実績 平成21年度から28年度まで応募総数223件、うち採択実施件数181件、交付総金額2945万1000円。
6)課題 類似補助事業との整理の必要性、近年応募数が減少、補助金交付対象経費基準では不明確なところもあり、内規を定める必要性も説明される。
7)平成28年度の採用事業の事例 「おもてなし英単語ワークショップ」
海外の方や、通訳ボランティアとコミュニケーションをとり、自分に必要な会話や、英単語を楽しく身につけていく、気軽に参加できるワークショップ。※国際化時代インバウンドに対応した興味深い取組であると感じた。
2・協働の推進(鶴岡パートナーズ)について
「鶴岡パートナーズ」とは、市民からの提案に基づき、市民と行政が役割分担のもと、協働で事業を行う仕組みです。市民の役割は、地域課題の把握、事業の提案、労働力の提供であり、行政は、事業に要する原材料や経費の支援、情報の提供、技術的アドバイスを担い、協働で事業を推進するもので、平成23年度から実施されている。
1)想定される事業例 @市の施設の整備、修繕及び管理。A市管理用地の利活用のための整備及び管理。Bその他 上記に類すると考えられる事業。
2)事業対象組織
町内会組織、NPO、ボランティア団体、市民活動を行う市内に住所がある地域活動サークル等の団体及び市内に営業所を有する企業(個人経営を含む)またはその組合。
3)これまでの実績
平成23年から平成28年度まで35件の事業の実績があり、中には広域コミュニティによる「除雪機械を導入する際の費用助成」5235万6000円など、鶴岡パートナーズ推進事業以外の予算で実施したものもあり、事業事例では、およそ100万円以下のものが多い。
4)成果と課題
 本来、市がやらなければならない所を、市民に協力してもらうことにより「協働」「参画」の意識が市民に芽生えることや、費用対効果で有益性がある。一方で、要件に合わない事案もあることや、既存事業への影響、ボランティアが成り立たないなどの課題も抱えていた。

【感想】お忙しい中、鶴岡市山本副市長、佐藤文一議長、上野副議長はじめ、交流友の会の小野会長、企画部政策企画課の皆さん、長谷川議会事務局長など9名の皆さんが対応していただき、心から感謝いたします。
姉妹都市として交流もあり、手厚い歓迎をいただきました。
市民と共に「協働」の街づくりを着実に進められていることに大いに学ばせていただきました。ギネスにも登録されているという多種のクラゲを鑑賞できる鶴岡市加茂水族館もご案内いただき、多岐に及ぶまちづくりの一環を勉強させていただきました。ありがとうございました。
IMG_1986.JPG加茂水族館.JPG(※幻想的なクラゲ)

posted by makoto at 13:33| 日記

2016年09月13日

敬老会

麻生町内会長寿を祝う会
9月11日、私の住んでいる麻生町内会の長寿を祝う会が正午に、ホテル藤花で開催されました。
昨年から来賓としてお招きいただいています。麻生町内会では、75歳になった方から、この会に参加しているのですが、今年は70名ほどの方が出席されていました。
町内会婦人部の皆さんは、早朝5時ころから集合し、お祝いのお赤飯を200食ほど作るので大変です。
保健推進委員をしている連れあいも、少し遅い7時半集合でお手伝いに参加しました。
長寿を祝う会に参加できない方々に、炊き立てのお赤飯と、町内会からのお祝いを持って配り、その後見守り対象者で参加される方のバスの乗り降りなどをサポートしています。
IMG_1782.JPG敬老会.JPG
※金婚式50年お祝い
この日は、金婚式で50年を迎えられたカップルが5組おり、そのうちの4組の皆さんが壇上で紹介され、ケーキカット。お祝いのケーキを贈られました。
その後、町内会役員の皆さんがたが知恵を絞り、趣向を凝らしたプログラムにそってマジックショーや、ズンドコ節での踊りなど楽しく進行。最後は北海盆歌で会場輪になっての盆踊りと、大いに盛り上がりました。
名寄市も、昨年高齢化率30%を超えました。
皆さんにもまだまだ長生きしていただいて、住み良い街づくりへのご提言やお知恵をお貸しいただきたいと思います。
posted by makoto at 02:23| 日記

2016年07月28日

議員研修旅行〜おとふけ編〜

名寄市議会議員会研修旅行
2016年7月20日、21日と一泊二日の行程で名寄市議会の議員会で視察・研修に行ってきました。議員は18名中15名が参加。議会事務局から3名、経済建設部、農業委員会担当の役職員がそれぞれ1名、合わせて20名が参加しました。
今回の視察のメインは、道東十勝の音更町(おとふけ)農業協同組合。
十勝と言えば、広大な畑作地帯を有する農業生産物の供給基地として知られています。
音更町で行われている農業の現況に学び、名寄での基幹産業である農業振興に活かすことと合わせて、加工産品などを扱う「産直市場」をしっかり見てくるという楽しみがありました。
また、目的地までの途中で立ち寄る休憩地点(富良野、新得、帯広)でも、その地域ごとの工夫をこらした特産品の開発、物産販売などで観光振興に取り組んでいることから、現地の状況を直に感じ取り、今後のまちづくりに活かすことを目標としての研修でした。

広い北海道。道北に居住していると、道東まで足を延ばす機会はそれほどなく、帯広方面に出向くのは公私ともにこれまで7〜8回くらいか。
朝7時に庁舎前を川原観光のバスで出発し、視察先の音更町まで休憩をはさみ8時間ほど。
途中での休憩では道の駅あさひかわ、フラノマルシェで特産物などをメインに、それぞれ創意工夫された販売手法が駆使されています。
昼食は、蕎麦生産で有名な新得町でいただきました。
IMG_1538.JPG蕎麦.JPG※ボリウム満点の新得蕎麦と天丼
予定どおり14時には視察先であるJAおとふけに到着。組合長の笠井さんをはじめ、役員の方がたが出迎えていただき、JAおとふけの本部事務所会議室で、「作業受委託方式による人参生産振興」と「音更町バイオガスプラント」について説明を受けました。
IMG_1560.JPG研修2.JPG
※笠井理事長の挨拶
JAおとふけは昭和23年4月に設立された十勝平野の中心部に位置する農業協同組合です。主要作物は小麦、豆類、馬鈴薯、甜菜を中心とした畑作物で、18,508haを作付する日本でも有数の穀倉地帯を担い、また、長芋、玉ねぎ、人参、ブロッコリー等の野菜振興にも力を入れています。酪農、畜産も盛んであり、生乳は年間4万2千トンを生産しているとのこと。農業施設も、一言でいうと巨大。さらに、様々な施設が完備されています。
さすが、農業王国十勝・・・と感服しました。
作業受委託方式による人参生産については、適正輪作を実施するために第五の作物として野菜を導入。作業受委託方式で初期投資を解消、人員不足の軽減をはかり、人参作付への誘導。播種から収穫までの作業を受託することで安定出荷を実現する---というものです。※生産者は、播種前の圃場整備、施肥、播種後の中間管理(防除)のみを実施。
生産者へは4万円/10aをJAが支払われており、この作業受委託方式により、平成27年には416haの作付面積で106万トンの人参生産を実現しています。(※現在、適正面積420haとしている)

販路は、関東を中心に全国展開しているイトーヨーカドーや量販店、生協、市場等国内はもとより、台湾にも出荷しているとのこと。
フレコーンで水洗いし、鮮度劣化を防ぐため芯温を3度に保つ。甘皮はこすり合わせ落とすなど、厳選な品質管理のもと販売先の信頼を得ているとのお話でした。
また、バイオガスプラントは、環境汚染対策、家畜糞尿の適正処理、野菜残さの適正処理をはかるため建設。乳牛糞尿、雑排水、野菜残さの処理能力は42トン/日という大規模なプラントです。
バイオガスによる発電、消化液による土地改良、農業環境の改善に結び付けています。プラントの牛舎では400頭の搾乳をし原料を供給している。売電金額は4千万円にのぼると説明されました。消化液生産量は14800t/年(約500ha分)で、バイオガスプラントの半径5キロメートル以内の農家の畑に散布(業者委託、散布機2台)しているとのことで、まさに循環型農業の理想的なシステムが確立されていました。
IMG_1548.JPG研修.JPG※熊谷議員会会長のお礼の挨拶
その後、とかちむら産直市場、翌日は柳月スイートピアガーデン、後藤純男美術館等を回らせていただき、地場産の加工品と販売システムなどを直に体感することができ、大変勉強になりました。
農業の規模こそ違いはあれ、今回の視察を通して「強い指導力と、そこに関わる人の熱意、頑張り」があってこそ、農業王国十勝が確立されたものと感じました。
笠井理事長がお話された「『改正農協法』による競争の激化と、先の見えないTPPの今後の展開で、108の農協が共に手を携えながらやっていかなければ農業の未来はない」との言葉を胸に刻み、今後の名寄における農業――いや、食糧基地としての北海道農業の行く末をつくづく考えさせられた貴重な研修旅行でした。
JAおとふけの皆さん、お世話になった皆さんに心から感謝申し上げます。

【2016/07/28 記・名寄市議会議員 佐久間誠】
posted by makoto at 16:09| 日記