2018年08月29日

経済建設常任委員会現地視察

8月22日に「平成30年 経済建設常任委員会 現地調査」として経済建設部所管の調査を行いました。
今年は、@廃用牛肥育事業について、A雪堆積場について、B水稲成育状況について、C風連中央小学校校舎 屋内運動場等改築事業について名寄市内の各関係箇所を回り、現地の状況を見させていただきました。

❶廃用牛肥育事業では、名寄天牛〔なよろあまうし)として地域ブランド牛開発の取り組みを進めている函名TPファーム(株)〔名寄市日進地区〕を訪ね、加藤工場長代理、山本業務課課長の両氏から概要の説明を受けました。
平成29年から始められたこの事業では、搾乳の終えた廃用牛を120頭から150頭施設で引き取り、4ヶ月間オレイン酸の豊富なエゴマを混ぜた飼料を与えて肥育し、およそ120キログラムほど太らせ「名寄天牛」として出荷しています。個体による差はありますが、550kgほどの牛が650kg〜750kgほどになるとの説明があったのですが、入荷したてのものは腰骨の出た、痩せている牛が、出荷間近のものを見せていただくと丸々と太っていました。3IMG_3609.JPGうし.JPG
こうして月に20頭〜30頭ほどをさばくとの事で、価格帯は廃用牛(挽き肉)とホルスタイン雄去勢牛の中間価格帯を目指しているとのことでした。IMG_3619.JPGえごま.JPG
函名TPファームの日進の施設とともに、酪農を辞めるという農家の方にお願いして、40頭ほどの牛を飼育していただいているとのことで、搾乳の手間を省き、肥育のみの仕事づくりにもなっています。
この地域の酪農家の離農に伴ない、牛の個体数が減少していることもあり、廃用牛肥育により付加価値を高め、余すことなく牛を活用する取り組みでブランド化を図っていこうという取り組みです。
加工した牛肉は、北海道の量販店、及び全国メーカー、問屋等に販売されており、一部は原料としてハンバーグ、ローストビーフ等に加工製造され販路拡大が進められています。
天の牛(天塩川、天文台、天文字焼きで有名な名寄で飼育された牛)、甘の牛(肥育により肉質を改善させた牛)亜麻仁の牛(アマニ由来の飼料により育てられた牛)などの意味あいを持たせ「あまうし」と名付けられたそうで、将来的に500頭の飼育、月100頭の出荷を目指しています。
名寄市の特産品として、多いに期待される事業であり、今後も注目していきたいと思います。
❷雪堆積場の整備
冬の除排雪シーズンに困るのが雪の堆積場。排雪作業が効率よく進むように、市街地近くに空き地を確保するよう議会でもこれまで求めてきましたが、平成29年度第3回定例会の補正予算で土地購入金額を承認して、市内西16南9丁目に6801平方メートルの土地を購入、砂利を敷き詰め転圧、整備され、今冬から雪堆積場として活用される事になります。ダンプ約3000台ほどの堆積が可能になる事から、近隣の排雪作業はグンと能率が上がる事が期待されます。IMG_3621.JPG堆積場.JPG
❸水稲成育状況について
農業振興センター太田所長にお話しを伺いました。
春以降、天候不順の今シーズン。農作物の成育状況が気になるところです。
水稲の成育状況を見るために、風連瑞生地区今村さん方にお邪魔しました。
ここでは飼料用米、酒米を作っており、名寄地区ではまれな作付けをしています。現在の生育状態を確認する事ができました。
やはり、天候不順が影響して遅れ穂が出ているとのことで、収穫時期の見極めが難しいとの説明がされました。2IMG_3631.JPG水田.JPG
➍風連中央小学校改築状況
平成29年6月から始まった風連中央小学校の建設事業ですが、着々と工事が進んでおり、現在、進捗率61%までになっています。
敷地面積37,819u、校舎、屋内運動場、渡り廊下を合わせた延べ面積4,887u、建築面積5306uの地上1階鉄筋コンクリート造り。これまでに延べ15000人工が工事に携わっています。工事総額20億2262万4000円。
2018年11月15日までの工期となっており、完成が楽しみです。2IMG_3641.JPG中央小.JPG
3IMG_3646.JPG中央小.JPG ※教室の内部には名寄産カラマツ材も使われている
posted by makoto at 16:04| 日記

2018年06月03日

憲法講演会開催される  2018/05/27

暑すぎず、寒くもなく…丁度良い日和に恵まれた5月27日、名寄市民文化センター多目的ホールで上田文雄弁護士(前札幌市長、道央法律事務所)と畑地雅之弁護士(旭川市あかつき法律事務所)を招いての「憲法講演会」が開かれました。憲法講演会実行委員会(代表委員:奥村英俊名寄市議、熊谷吉正名寄市議、佐久間誠名寄市議)の主催で、200名余りの市民が参加し、第一部のDVD「9条改憲って何?」(憲法共同センター製作)を視聴し、第二部では、上田文雄弁護士と畑地雅之弁護士の講演&対談。第三部は質疑応答〜会場の市民の声からの三部構成。13時30分から2時間、平和憲法がいかに大切か、現在の改憲の動きがいかに危険なものかについて、熱のこもる時間を参加者一同共有することができました。
憲法講演会は、同事務局長の竹中憲之さんの司会ではじまり、主催者を代表し奥村英俊代表委員から「安倍改憲NOの3000万人署名の成功と、日常生活の中に憲法をどう活かして行くか、講演・対談を通して実りある講演会に」との挨拶を受け、第一部のDVD上映(12分)が行われました。
「9条改憲って何?」のコンパクトにまとめられたDVD上映では、改憲を許すと新しい条文が生きることになり、「国防」と仮に憲法に明記されると、次々と人権抑圧に道を開いてしまう。後方支援による兵站(へいたん)などを担うのは相手に狙われる最も危険な任務であること、元・自衛隊員で軍事研究家の井筒氏によると、ミサイルの迎撃は無理であること、仮に国会議事堂にミサイルが撃ち込まれれば、70km圏域が殲滅(せんめつ)させられることなど、現在の安倍政権が進めようとしている憲法改正の動きが極めて危険な領域に足を踏み入れようとしていることが如実に映し出されました。
第二部の講演&対談では、上田文雄弁護士と畑地雅之弁護士がトークする形で進められ、憲法9条1項、2項の空文化の動きに「恐ろしい提案であり危険」と警鐘を鳴らすとともに、「自衛隊員は雪祭りや阪神大震災などで貢献してもらっている。だが、国を守るという意味合いはちょっと違う」「隊員は志の高い人。国民の役に立ちたい、国土を守りたいと活動している」日常の地域貢献に力を尽くしてくれている自衛隊が、どういう任務を果たすのか?「何をやれるのか、何をやったらだめなのか、どこにも書かれていない。実力行使の限界について、隠してしまっている。」と指摘しました。
また、現在の各政党の考え方として「専守防衛」に大方の一致として落ち着くようになっていた。だが、2015年7月15日の安保法制の強行採決で集団的自衛権を認めたことにより、説明のできない状況になっている。同盟国が攻められた場合でも良いのか、自衛権の発動の限界線があいまいで、日本は自立的判断ができなくなっている。米とタッグを組んで日本の自衛隊が世界で活動する事を国民は望んでいない。安保法制によって自衛隊の役割が拡張された。憲法による規制にほころびができてしまった。専守防衛と言っていたのに、急に世界で活動せよというのは「労働契約法違反」ともいうべきもの。
また、他国から見れば自衛隊は「軍隊」だが、現地の人を仮に殺傷してしまった場合、軍隊の行為だと免責されるが、自衛隊の場合、軍隊ではないわけで微妙な立場に置かれる。法体系から見ると「ブラック企業」そのもの。
自衛隊員の人権を守る、日米防衛のガイドラインが国会にはかられていない。実質的に踏み込んでしまっている日本特有のもの。
米の後方支援として兵站(へいたん)を担うという一番危ない仕事をさせられていることを認めてしまった。
「防衛費」はGNP比1%と5兆円ほどで抑えられていた。憲法9条と矛盾する装備は認められない、必要最小限の「実力組織」と、財務省はこれまで歯止めをかけるなど一定の役割を果たしてきたが、それらが危うくなってきている。
今、軍事費を10兆円にしようと部会で話がされている模様だ。将来の財政が縛られる。国民のために使うべき予算がなくなってしまう。
侵略されたらどうするかとの疑問に対して
皆さんは、署名を集めていて「では、日本が攻められたら、侵略されたらどうするのか?」と問われたことはありませんか。
無抵抗でゼネストにより対抗する、警察力で、必要最小限の抵抗はできる。
「専守防衛」のライン以上のことが起こらないような政治をやっていく事が必要だ。紛争が起こらない様な政府を作る。紛争はどんな時起きるのか?
石破さんは、侵略される原因を何も語っていない。
「武力解決はしない」という国をどうつくるか?
ODAで1.5兆円の予算(今は5千億円)を使い、日本は海外援助で技術を伝えている。そうした国からタマは飛んでこない。
仮想敵国をつくり脅威を煽っている。対話の努力が必要。
日本がやってきたこれまでの戦争は全て「自衛のため」となっている。全て乱用だった。
9条が変わると、人権侵害の情報操作が起こる。国民は、平和の中に生存する権利がある。憲法12条は「自由及び人権は不断の努力によって保持しなければならない」と規定される。あるだけでは守ってくれない。一人一人の努力が必要だ――と、3000万人署名運動の重要性を強調された。

第三部 質疑応答 A氏・街頭で署名を集めていたら意見を言ってくる人が増
えた。宣伝で自衛隊員の命を守らなければならないと言ったら、「自衛隊員は、仕事で入ったのだから『命を守る』というのは変ではないか」と言われた。深い話はできなかったが、国民の意識は変わってきていると感じた。学校で憲法の話をきちんと教えていないのではないか?現代史で原爆のところまでいかないのではないか。教育の役割は大切だ。自衛隊65周年武装パレードの中止を求めて駐屯地に要請文を持っていったが、入り口での対応で玄関払いだった。
B氏・自衛隊65周年武装パレードの通り道の町内会に居住しているが、パンフレットが回ってきた。4枚の写真は戦場そのもの。お金をかけて無料で配布している。

講師まとめ 議論をしっかりしていこう。何もしないのが一番怖い。多様性を認めつつ、悩みながら決めてゆく。それが民主主義だ。
高校生に「戦争ってどうやって始まるんですか」と聞かれた。答えると「じゃあ、戦争ってどうやって終わるんですか?」とまた聞かれ、「話し合って文書交わして、終わる」と答えると「そうすると、最初から話し合いで、文書交わして戦争しない方がいいですね」と語った。こうした視点にきづかされることが多くある。身近な問題から、民主主義を広めていくことの大切さが強調されました。
(感想)
名寄では「憲法講演会実行委員会」が組織されており、立憲民主党、社民党、新社会党、平和フォーラム、連合、高齢者退職者連合などが構成団体となっています。今回は、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」の取り組みを広げるために、5月6日から三回の市内中心部での街頭宣伝を行い、この度の「憲法講演会」開催の運びになりました。
当日の名寄市は、アスパラまつりが開かれており、近隣市では運動会が行われたり行楽シーズンで家族旅行など組み込まれていたり「さてさて、どの程度の市民が集まっていただけるか」…と、気をもんでいましたが、たくさんの方に会場にお集まりいただき、心からお礼申し上げます。
自衛隊基地を抱える名寄市ですから、多くの市民が自衛隊隊員と何らかのつながりがあります。隊員の皆さんの日常的な地域貢献に支えられていますから、訴え方も気を使う訳ですが、やはり「隊員の命や安全を守ってゆく、市民の平和な生活を守ってゆく」そのために私たちは活動を続けて行かなければなりません。嘘やごまかしで自衛隊を戦場に送らせる訳にはいきません。
「多様性を認め合いながら、悩みながら民主主義を広めてゆく」、多いに学ばせていただいた講演会でした。ご多忙のところ、貴重なご講演をいただいた上田文雄弁護士と畑地雅之弁護士に、心からお礼申し上げます。

【文責:佐久間誠  ※メモに基づく要旨であり表現の違い等はご容赦下さい。】
(2018/05/29)


posted by makoto at 16:33| 日記

2018年03月18日

札幌市えほん図書館

市民連合・凛風会 行政視察        2018年2月22日
「札幌市えほん図書館」視察
日時:平成30年2月22日 (木) 午後1時〜2時30分
視察者:熊谷、佐藤、奥村、高野、山崎、佐久間   報告:佐久間 誠
対応者:札幌市えほん図書館 池田章宏 館長
視察項目:「札幌市えほん図書館」について
(1) 開設の経緯について(2)運営の現状と課題について(3)現地視察

1・視察の目的 名寄市の市民図書館も建設から48年経過し老朽化していることから、今後修繕や建て替えについての課題を抱えており、「地方財政」の学習と共に平成28年11月にオープンした「札幌市えほん図書館」を視察してきました。白石区複合庁舎6階に「札幌市えほん図書館」区民図書館、食堂が入っています。えほん図書館はその中のワンフロアーに配置されていました。

2・開設の経緯 
(1) 平成17年6月 第1次札幌市子どもの読書活動推進計画
 家庭・地域・図書館・学校等が協力し、子どもの読書機会と環境整備の取り組みをスタート。
(2) 平成22年9月 第2次札幌市子どもの読書活動推進計画
子供の発達段階に応じた本を楽しむための取り組みを実施。
*生涯にわたる人間形成の基礎を培う幼児期の読書のきっかけづくりが重要。
乳幼児が絵本を楽しみ、学べる場とし、読書活動を通じた子育てに係る人を支援する場とすることに主眼を置いている。
(3)乳幼児の読書活動を推進する専門図書館の必要性
(4)白石区役所建て替えに合わせ庁舎内に賑わい空間を求める市民要望

3・運営の現状 
(1)開館時間 9:00〜17:00 、休館日-毎月第4金曜日。年末年始(12/29〜1/3)、蔵書一斉点検日(不定期)
(2)職員数 12人(一般職員4人、非常勤8人)*館長は市から派遣
(3)工事費(図書館分)3憶900万円、整備費(図書、システム改修、備品)
1億3,600万円、運営費年間5100万円(内、約4割2000万円ほどが人件費)
(4)来館者数 222,615人/年(H28/11〜H29/11)一日平均669人。
(5)貸出冊数179,991冊/年、540冊/日平均、各種行事参加者数13,517    
   人
(6)利用者の構成 大人30代53%、40代17%、20代16%、60代7%、その他7% 子ども0歳24%、3歳22%、1歳21%、6歳12%、その他21%(H29/10 利用者アンケート)
(7)来館者満足度 98%(満足、どちらかと言えば満足)
4・課題
(1) 乳幼児が本を扱うことで摩耗頻度が高い。
(2) 施設内のスペースに余力がなく混雑時の誘導、ベビーカー置き場の確保などに対応が必要。(*赤ちゃんの図書館デビュー 200人超/日)

【考察】
札幌市えほん図書館にはICチップを使った「自動貸し出し機」が設置されており、約半数の利用者が使われているとのことで、また、借りた本は札幌市内に30か所(中央、各区、区民センター)位ある自動返却BOXのどこに返しても良いとの事でした。また、BDSにより持ち出し時に処理してない時はブザーが鳴るなどの対処もされていました。
体験型活動室では「人形劇」、年齢別お話会(0歳向けでは80人ほど)、わらべ歌、手遊び、ワークショップ、タブレット端末での館内閲覧、デジタル紙芝居、お絵かきなど体験型の活動で子どもの創造力を育むなど、工夫を凝らした取り組みは学ぶべき点が多くありました。
また、こうした取り組みに市内の10団体ほどがボランティア登録をされ、個人ボランティアも登録されており、返本、修理、絵本グランプリ(創作)などのお手伝い・協力が得られているそうで、地域も協力する「市民参加型」の運営は参考にすべき点です。
館内には、こどもトイレ、多目的トイレ、授乳室が設置されていました。
開設後に気づいた点はないかと聞いたところ、「車いすが動きづらいか?」ということと、蔵書収納が2万冊(開館当初1万5000冊)が限界とのことでスペースの関係で手狭さを感じている模様でした。お忙しい中を対応頂きました池田章宏館長に心から感謝申し上げます。-完-

posted by makoto at 16:27| 日記