2017年11月25日

経済建設常任委員会視察報告

経済建設常任委員会行政視察 島根県松江市宍道町上来待
@(株)きまち湯治村           2017/11/14 10:00~12:00
視察報告:経済建設常任委員会 委員 佐久間 誠
【視察メンバー】 奥村委員長、川口副委員長、佐々木委員、川村委員、
東川委員、佐久間委員 (議会事務局 長正路職員同行)
【対応者】(株)きまち湯治村 安井春海 代表取締役
【視察項目】1・施設の利用状況及び(株)きまち湯治村の経営状況について 
      2・松江市からの補助金・委託料について
      3・これまでの取り組みに対する総括と今後の経営に向けた課題

松江市は、島根県の東部(出雲地方)に位置し、北は日本海に接する島根半島の北山山地、宍道湖
と中海、南は中国山地に挟まれた人口20万6千人の都市であり、市街地には宍道湖大橋、松江大橋、松江新大橋、くにびき大橋の4大橋が架橋され、2012年には松江だんだん道路が開通し、縁結び大橋が、河口付近には中海大橋が架橋され、松江城下の堀川の保存状態も良いことから「水の都」とされ、水郷水都全国会議(第一回)も松江市で開かれている。また、松江城と神魂神社の2っの国宝を有する国際文化観光都市でもある。
当日は施設が休館日にもかかわらず、安井代表取締役に対応していただきました。

1・(株)きまち湯治村の概要について
● 旧宍道町(しんじちょう)では、現松江市宍道町上来待(かみきまち)に「健康の里」構想を打ち立て、日帰り温泉施設、食と体験施設、温水プール、集会研修施設、農産物加工処理施設、保健健康センター施設、公園施設、健康の基本要素を担う各種機能施設を集積させ、多面的な健康づくりへのサービスを開始。(H11〜13年建設)
● 公益性と収益性の両面から一体的運営管理が求められ、H16年12月から自治体と金融会社3社が出資し第三セクターによる運営に移行。
H17年1市5町1村が合併し、新・松江市となり運営が引き継がれている。
2・施設の利用状況及び(株)きまち湯治村の経営状況
● 出資金4000万円 (市3400、JA300、銀行200、信金100万円)
● 公益性と収益性の両面から一体的運営管理が求められ、H16年12月から
指定管理受託施設の大森の湯、いろり茶屋、宍道B&G海洋センター、農産館に加え平成28年度から「宍道農村環境改善センター」の指定管理を受け運営を開始している。正社員13名、嘱託社員2名で全5つの施設を管理運営している。
● 平成28年度利用者数⇒5施設で211,896人(目標数1.5%減)大森の湯は目標の111,500人を1,600人超え(平均300人/日の利用者)、開業以来の来館者数は200万人を達成したとのこと。客層は宍道町6割、松江市3割、県外が1割程となる。
●売上は、5施設で1億7200万円となる(平成28年度)。経常利益は221万2000円(税抜き)を生み出す。※平成27年度は約400万円の経常利益。
●昨年比で経常利益の減は、職員の待遇改善として賞与の支給率を上げたこと。1、2月の積雪での暖房費の増大が影響。
3・松江市からの補助金・委託料について
●市からの補助金は無し。指定管理の委託料として、2964万円を受け、あとは施設の収入でやっている。施設の修繕費は10万円を超すものは市と協議。未満は第三セクターで賄っている。
4・これまでの取り組みに対する総括と今後の経営に向けた課題
●平成26年までは赤字(人件費)で色々と厳しい指摘あり。
営業努力として198の老人クラブを回り、8人以上で無料送迎(プール、食事処)。他市にも営業を拡大している。
●410円の入浴料だが、旧来の年間会員制度利用が60〜70人いるが、換算すると1回当たり160円となり収益
を圧迫しており、改善課題。
● 日帰りしかやっていないが、公民館改修で「湯治村」として宿泊もやりたい思いももっている。
●泉質の良い温泉。(温度31度)改修すると休まなければ
ならず、収益減となる。修繕に市の予算もすぐにはつかない。一気に建てた施設で改修箇所が増える事が懸念される。社員の処遇も改善課題となっている。

【考察】 名寄市の温浴施設も1997年12月のオープンであり、かれこれ20年の施設。
スキー客用の施設改修はもちろん進める事としても、老朽化し手狭になっている温浴施設は別な場所も含めて抜本的に構想を練る必要がある。高齢化率が30%を超えた名寄市にとって、市内部に施設を求める声は多い。
泉源も「10年たつと、湯量も少なくなってくる」という安井代表取締役のお話も伺い、調査・掘削という費用はかかるものの、思い切った考察も必要となってくるのではないか。
未来に向かって、市民に喜ばれる指針を選択することが求められていると思う。

posted by makoto at 13:29| 日記