2018年03月18日

札幌市えほん図書館

市民連合・凛風会 行政視察        2018年2月22日
「札幌市えほん図書館」視察
日時:平成30年2月22日 (木) 午後1時〜2時30分
視察者:熊谷、佐藤、奥村、高野、山崎、佐久間   報告:佐久間 誠
対応者:札幌市えほん図書館 池田章宏 館長
視察項目:「札幌市えほん図書館」について
(1) 開設の経緯について(2)運営の現状と課題について(3)現地視察

1・視察の目的 名寄市の市民図書館も建設から48年経過し老朽化していることから、今後修繕や建て替えについての課題を抱えており、「地方財政」の学習と共に平成28年11月にオープンした「札幌市えほん図書館」を視察してきました。白石区複合庁舎6階に「札幌市えほん図書館」区民図書館、食堂が入っています。えほん図書館はその中のワンフロアーに配置されていました。

2・開設の経緯 
(1) 平成17年6月 第1次札幌市子どもの読書活動推進計画
 家庭・地域・図書館・学校等が協力し、子どもの読書機会と環境整備の取り組みをスタート。
(2) 平成22年9月 第2次札幌市子どもの読書活動推進計画
子供の発達段階に応じた本を楽しむための取り組みを実施。
*生涯にわたる人間形成の基礎を培う幼児期の読書のきっかけづくりが重要。
乳幼児が絵本を楽しみ、学べる場とし、読書活動を通じた子育てに係る人を支援する場とすることに主眼を置いている。
(3)乳幼児の読書活動を推進する専門図書館の必要性
(4)白石区役所建て替えに合わせ庁舎内に賑わい空間を求める市民要望

3・運営の現状 
(1)開館時間 9:00〜17:00 、休館日-毎月第4金曜日。年末年始(12/29〜1/3)、蔵書一斉点検日(不定期)
(2)職員数 12人(一般職員4人、非常勤8人)*館長は市から派遣
(3)工事費(図書館分)3憶900万円、整備費(図書、システム改修、備品)
1億3,600万円、運営費年間5100万円(内、約4割2000万円ほどが人件費)
(4)来館者数 222,615人/年(H28/11〜H29/11)一日平均669人。
(5)貸出冊数179,991冊/年、540冊/日平均、各種行事参加者数13,517    
   人
(6)利用者の構成 大人30代53%、40代17%、20代16%、60代7%、その他7% 子ども0歳24%、3歳22%、1歳21%、6歳12%、その他21%(H29/10 利用者アンケート)
(7)来館者満足度 98%(満足、どちらかと言えば満足)
4・課題
(1) 乳幼児が本を扱うことで摩耗頻度が高い。
(2) 施設内のスペースに余力がなく混雑時の誘導、ベビーカー置き場の確保などに対応が必要。(*赤ちゃんの図書館デビュー 200人超/日)

【考察】
札幌市えほん図書館にはICチップを使った「自動貸し出し機」が設置されており、約半数の利用者が使われているとのことで、また、借りた本は札幌市内に30か所(中央、各区、区民センター)位ある自動返却BOXのどこに返しても良いとの事でした。また、BDSにより持ち出し時に処理してない時はブザーが鳴るなどの対処もされていました。
体験型活動室では「人形劇」、年齢別お話会(0歳向けでは80人ほど)、わらべ歌、手遊び、ワークショップ、タブレット端末での館内閲覧、デジタル紙芝居、お絵かきなど体験型の活動で子どもの創造力を育むなど、工夫を凝らした取り組みは学ぶべき点が多くありました。
また、こうした取り組みに市内の10団体ほどがボランティア登録をされ、個人ボランティアも登録されており、返本、修理、絵本グランプリ(創作)などのお手伝い・協力が得られているそうで、地域も協力する「市民参加型」の運営は参考にすべき点です。
館内には、こどもトイレ、多目的トイレ、授乳室が設置されていました。
開設後に気づいた点はないかと聞いたところ、「車いすが動きづらいか?」ということと、蔵書収納が2万冊(開館当初1万5000冊)が限界とのことでスペースの関係で手狭さを感じている模様でした。お忙しい中を対応頂きました池田章宏館長に心から感謝申し上げます。-完-

posted by makoto at 16:27| 日記